Chatwork導入から学んだ「小さく始めるDX」──現場の温度感でツールを定着させる方法

ノマドツール

2021年、税理士事務所でChatworkをトライアル導入したのが、私の「現場DX」の原点でした。
それまで、所内のやり取りはイントラネット上の掲示板。
ログインして、起動して、やっと投稿が見られるような仕組み。

正直、誰も開いていませんでした(笑)。

トライアル導入で見えた“リアルな壁”

トライアル導入を始めると、最初にぶつかったのは使い方のギャップでした。
個人事業主時代から使い慣れていた私にとっては自然でも、他のスタッフには未知の世界。

誤爆、未読スルー、通知の洪水。

動画マニュアルも作りましたが、誰も見ない。
そのとき悟ったんです。「DXは説明じゃなく、体験で伝えるしかない」と。

現場を動かす「小さな仕組み」の積み重ね

導入後は、Googleフォームでアンケートを取り、反応を数値化。
おおむね好評で、最終的には正式導入が決まりました。

でも本当に大事だったのは、そこまでの小さな試行錯誤の積み重ね
ルールを決め、組織外ユーザーを一旦遮断し、社内限定でテスト運用。
慣れた頃に段階的に開放することで、混乱なく進められました。

DXは「文化」からしか始まらない

新しいツールを導入することより、
「人がどう反応するか」を観察することが大切だと気づきました。

「導入=変化」ではなく、
「定着=文化」が生まれたとき、初めてDXは成功する。

あの時の経験は、今のノマドシンクワークスの根っこにあります。
つまり、ツールではなく“人”から始めるDXです。

ノマド流・小さく始めるDXの3ステップ

ステップ内容ポイント
① トライアルまず一人で試す“自分で触る”が最速の理解
② 限定公開小さなチームで実験誤爆も含めて仕組みを学ぶ
③ フィードバック現場の声を数値化感覚を言語化して改善する

この流れを踏めば、どんなツールも組織に根づきます。

まとめ:「ツール導入」は、文化をつくる第一歩

今はSlackやNotion、Zapierなど様々なツールがあります。
でも、どんなツールも「使う人」が主役。

DXの本質は、“誰もが自然に使える環境”をつくること。
Chatwork導入の体験は、その原点を思い出させてくれます。

📍 ノマドの視点

仕組みは一気に変えない。
人の動きに合わせて、少しずつ形を変える。
それが、ノマド流の「しなやかなDX」です。