AI、ChatGPT、Zapier…。
自動化の言葉を聞かない日はない時代になりました。
でも、実際に現場で業務を整えていくと気づきます。
「自動化より前に、“整える力”が必要だ」ということに。
紙とデータが混在する現場のリアル
税理士業務では、紙とデータが混在するシーンが今も多くあります。
契約書、郵送書類、領収書、付箋メモ…。
「どこに保存したっけ?」という一言に、無駄な10分が積み重なります。
私もかつて、引き継ぎで過去の紙ファイルをひっくり返し、
「この資料は誰が管理していたのか?」と探す日々を過ごしていました。
スキャンで“整える”第一歩
そんな中で導入したのが ScanSnap iX100。
持ち運べるスキャナーで、紙書類を即データ化できるのが特徴です。
ポイントは「ためない」こと。
- 紙を受け取ったら その場でスキャン
- ファイル名は 日付+内容(例:
20251007_契約書_株式会社○○
) - 保存先は Google Drive の固定フォルダ
完璧を目指すよりも、「毎日少しずつ整理する」ことの方が、結果的に業務がスムーズになります。
フォルダ構成を「仕組み化」する
スキャンしたデータを、どこに保存するか。
これを決めておかないと、フォルダがすぐに迷路化します。
私の場合は、以下のようにルールを決めています。
Google Drive
└─2025年度
└─顧客名
├─契約書
├─郵送書類
└─その他資料
フォルダ階層を固定しておくと、探す時間が劇的に減ります。
そしてNotionでDriveリンクを貼れば、「どこに保存したか考えなくても開ける」状態になります。
自動化は“整頓のあと”にやってくる
最近ではZapierでの自動連携も多くなっていますが、
最初から自動化に頼ると、かえって混乱することもあります。
「どんなデータを、どこに保存したいのか」
そのパターンが自分の中で固まってから、自動化に進むのが現実的です。
整えてから動かす。
これが、ノマドシンクワークス流のDXの基本。
まとめ:DXは“整える力”から始まる
DXとは、高価なシステムを入れることではありません。
毎日の業務を少しずつ整えること。
それが一番の業務改善になります。
ScanSnapとGoogle Drive。
この2つのツールで、あなたの仕事環境は確実に変わります。
💬 最後に
整える習慣を持つ人は、どんなツールでも使いこなせる。
自動化の前に「手動で整える」経験を積むこと。
それこそが、真のDXの第一歩です。