税務ソフトもNotionもkintoneも、一長一短。大事なのは「ツールを使いこなす人の設計力」。

ノマドスタイル

独立前、そして独立してから、さまざまな税務ソフト・業務管理ツールに触れてきました。
MJS、TKC、達人、JDL…。そして最近では、Notionやkintoneの導入支援も増えています。

どれも素晴らしいツールですが、完璧なものは存在しません。
それぞれに得意・不得意があり、
「これができるけど、あれはできない」という特性を理解することが何より大切です。

ツール選びを「営業」で終わらせない

かつて勤めていたとあるBPO会社では、
「お客様に最適なツールを提案する」と言いながら、
実際は提携しているソフトだけを導入する流れでした。

現場に本当に合っているかどうかよりも、
「契約が取れるかどうか」が優先されていた。

その瞬間、私は感じました。

ツールを“売る”仕事ではなく、
ツールと“共に働く仕組み”を作る仕事がしたい。

多くのツールを触ってわかる、“違いの本質”

税務ソフトなら、
・MJS → 連動性が高く全体設計がしっかりしている
・達人 → 軽快で単発案件に向いている
・TKC → ガチガチの統制型
・JDL → 操作に癖はあるが入力スピードが速い

一方で、業務管理ツールの世界では、
・Notion → 柔軟に構成できるが、仕組みを考える力が問われる
・kintone → データ管理が強力だが、拡張性はライセンス制約もある

つまり、どんなツールも「設計思想」が違うんです。
それを理解せずに「こっちの方が便利」と断じるのは、
表面しか見ていないのと同じ。

大事なのは「使いこなす人の設計力」

ツールはあくまで人の思考を補助する道具です。
ツールの良し悪しを語るよりも、
「自分が何をしたいのか」「どんな時間を生みたいのか」を明確にするほうが先。

私は、電卓で合計を出す時間よりも、
お客様の数字を読み解き、提案資料を整える時間を大切にしています。

そのために、
税務ソフト・Notion・kintoneを“使い分ける”のではなく、
一貫した設計思想で繋げる。
これが、ノマドシンクワークスの理想の形です。

一長一短の先にある、「調和」という答え

ツールの一長一短を知るほど、
「完璧なシステム」は存在しないことがわかってきます。

だからこそ、

大事なのはツールの比較ではなく、
人と仕組みが調和する設計を描けるかどうか。

これこそが、士業にも、コンサルにも、現場にも共通する「本当の効率化」です。

💬まとめ

税務ソフトも、Notionも、kintoneも。
使うのは人間であり、設計するのも人間。

ノマドシンクワークスが目指すのは、
「人とITの調和によって、人が考えることに集中できる環境」を作ること。