【ノマドギアレビュー】ThinkPad X1 Carbon Gen13|1週間使って感じた“完成度”

ノマドツール

はじめに

10月末に購入した ThinkPad X1 Carbon Gen 13 のレビューを書いていなかったことに気付きました。購入から1週間、実務・モバイル用途で使ってみた感想を、旧PCの HP ENVY x360 との比較も交えて振り返ります。

スペック比較

まずは仕様を整理します。
ThinkPad X1 Carbon Gen13

  • プロセッサー:Intel Core Ultra 7(シリーズ2)など
  • ディスプレイ:14インチ、2.8K(2880×1800)またはWUXGA、OLED選択可、リフレッシュ120Hz対応モデルあり
  • 質量:「1 kg以下」クラスとレビューされており軽量化が特徴
  • メモリ/ストレージ:32GB LPDDR5x、512GB〜2TB PCIe 5.0 SSDまで
  • その他:AIコパイロット(Copilot+)対応
  • 保証:3年保証付きとして購入。

HP ENVY x360(以前使用していたモデル)

  • プロセッサー:Intel Core Ultra 7(14インチモデル)など
  • 14〜15.6インチでタッチ/2-in-1仕様、重量・筐体サイズとも ThinkPad よりやや重め。
  • ディスプレイ:タッチ対応2-in-1形式・OLEDモデルあり
  • 用途:モバイル+タブレット切り替えも可能な利便性があり。

このように、ThinkPad X1 Carbon Gen13 はスペック面・軽量性において明確にアップグレード感があります。

購入して1週間レビュー

実際に使ってみて感じたポイントを紹介します。

軽さが圧倒的

購入してまず感じたのは「とにかく軽い」ということ。1 kg以下という公称(レビュー上)以外にも、席を移動したりカフェで使う際に手でもっても “重さ” をほとんど感じないのが良いです。以前の ENVY x360 でもモバイル用途には十分でしたが、ThinkPad では「常に持ち歩き前提」で使えるレベルになりました。

キータッチが自然で快適

タイプ入力においては、キーピッチが十分あり、打鍵感も自然です。タイプ音も控えめなため、カフェで作業していても周囲に配慮しながら入力できるのが嬉しい。ENVY x360 時代からキーボード回りは気に入っていましたが、この ThinkPad ではさらに “業務用途での長時間入力” に耐える印象です。

トラックポイント初使用の発見

今回初めて「トラックポイント」操作を本格利用しました。タイプ位置から手をほとんど動かさずにポインタ移動できるため、トラックパッドを使うよりも作業効率が上がっている気がします。慣れは必要ですが、いったん手になじめば “これが定番” になる予感があります。別機会で使い方詳細も掘りたいと思っています。

OLED液晶・画面の見やすさ

画面は OLED 仕様で非常にきれい。特にモバイル環境(カフェ・窓際など)での反射が抑えられていて、視認性が高いと感じました。ですが、安心のため「保護フィルムをまず貼る運用」にしています。3年後に “はがすかも” というくらい気に入っています。

内蔵AIコパイロットについて

実はまだ本格的には触っていません。普段から ChatGPT をメインに使っているため、PCに内蔵されたコパイロット(AIアシスタント)の出番をあまり設けていませんが、「PC設定変更などを指示して任せる」という使い方をするなら、将来的には“ここが効く”場面がありそうです。

気になった点・改善希望

  • マット塗装の指紋・汚れ:筐体がマット仕上げのため、指紋や汚れが結構目立ちます。これはこのシリーズの宿命とも言えます。対策として、天板に保護シートを貼りました。
  • その他、大きな不満点は今のところ出ていませんが、使用期間が伸びれば“熱・バッテリー・実稼働耐久”なども引き続き観察予定です。

PCのセットアップ流れ

Microsoft 365 の恩恵

私自身 Microsoft 365 をサブスク契約しているため、旧 ENVY x360 からの移行がかなりスムーズでした。デスクトップやアプリのアイコンが新機種にも同期されており、「何をインストールすべきか」が明確。クラウド環境のありがたさを改めて実感しました。

Google Drive の恩恵

仕事上、データはすべて Google Drive で管理しており、ローカルドライブにデータを持たない運用です。新PCでも Google Drive デスクトップ版をインストール・アカウント接続するだけで即使える状態になった点は非常に効率的でした。

Notion・1Password などの活用

  • Notion:TODO管理・顧客情報管理をここで行っており、Excel管理からの脱却が進んでいます。PCを乗り換えても作業環境が崩れないのが心強い。
  • 1Password:ログインID/パスワード管理を Excel ではなく 1Password で一元化。PC・iPhone・iPadで横断利用できるため、どの端末からもストレスなくアクセスできます。

実作業時間と注意点

旧環境からの移行は「アプリ再ダウンロード」「ID/PW入力」「作業環境の復元」などで、結局 2日がかりになりました。デバイスが多かったりアプリが多種だったりすると、時間がかかるのを事前に覚悟しておいたほうが良いです。
また、セットアップ中に気を付けたいのが Wi-Fi環境下で行うこと。私は“気分転換にカフェでやろう”と試みたところ、WindowsアップデートやアプリDLで約70 GBほどのダウンロードが走りました。モバイル回線でこれをやると通信量・速度ともにリスクあり。環境が整ってる場所で作業するのを推奨します。

PCへの“投資”という視点

以前のブログでも【機材への投資は「快適さ」」への投資】について書きましたが、効率を求めるにはやはりそれなりのスペック・環境が必要だと改めて感じました。今回は ThinkPad X1 Carbon Gen13 を購入し、現時点では「とても快適」です。
私の考えとして、PCの寿命は 3年間くらいと見ており、その3年間ストレスなく使えれば「いい投資だったな」と思えるものだと。個人事業主・会社オーナーであれば、こうした“道具”にもこだわるのはありだと思います。

今回は、購入した日にもこだわりました。(己巳の日、小網神社でのお参りとレノボX1 Carbon購入記

総まとめ

ThinkPad X1 Carbon Gen13 は「モバイルPCとして“軽さ・打鍵・画面・環境移行”を重視する」ユーザーにとって、非常にバランスの良い選択肢だと感じました。特に、外出先で作業を行うことが多く、PCを常に持ち運び・カフェ作業・クラウド環境を軸にしている私のようなユーザーにはフィットしています。

以前使っていた HP ENVY x360 も十分に良いPCでしたが、ThinkPad では「常時持ち運び+業務用途+信頼感」という要素がより高まった印象です。

今後数ヶ月、このPCを“現場/ノマド体制”で使い倒して、熱・バッテリー・耐久性・AI機能なども追ってレポートしたいと思います。